Apr 8, 2011

ECM



Francois Couturier : Un Jour Si Blanc
Tarkovskyや武満徹、J.S Bachへのオマージュだという、フランスのピアニストFrancois Couturierのソロピアノ。おそらく即興だと思われる本作は、緩急と濃淡を大切にしたモノクロームな寸劇を観ているような、叙情ある寡黙な演奏。録音も良いので、ピアノという楽器の音響も十二分に楽しめる。




Vassilis Tsabropoulos : The Promise
ギリシャ人ピアニストVassilis Tsabropoulosのソロアルバム。これは即興ではなく作曲されたもののよう。色彩は豊かで、郷愁のある旋律が印象的。音数が少なく、サステインに聞き入ってしまう。



Hans Otte, Herbert Henck : Das Buch Der Klange
ドイツの現代音楽家Hans Otteの作品を、同じくドイツのピアニストHerbert Henckが演奏したもの。倍音豊かな和音で構成された演奏で、トーンの変化により、浮かび上がってくる旋律が形を変える、神々しく美しいミニマル・ミュージック。何だかんだいっても、こういうのが一番落ち着く。ゴダールの「アワーミュージック」でも使用されていたらしい。




Harold Budd,Ruben Garcia,Daniel Lentz : Music for 3 Pianos 
これはECMではないけど、世界観は同じだと思うので。USの現代音楽家3名によるMorton Feldmanにインスパイアされたという「3台のピアノ詩集」。Obscure人脈だけあって、これは完全にアンビエント。3人で共演しているとは思えない程に音数が少なく、タイム感が遅緩。完全なミニマルではなく、ミニマムながらメロディーもある。

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